主屋の佇まい(登録有形文化財)

店舗兼居宅だった主屋

 観光交流センター秀緑の案内所として活用されている主屋は、明治30年以前に建てられた店舗兼居宅でした。
 1階には土間、応接間、和室、台所、風呂、階段箪笥を昇った二階にも和室が二間ありました。

改修に際し、建物を一度持ち上げ土台を新設後戻し、床板には酒造りに使用されていた酒樽の蓋板を用いました。酒樽の大きさを体感していただけると思います。

3mもの天井高は開放感があり、畳の縁状に組まれた格天井、棹縁天井、透かし彫りの欄間などご覧いただけます。

 また、小さな煙突が目印の休憩スペースの小屋組み(屋根の骨組み)は、与次郎組のように登り梁を上下に食い違わせて束に差していますが、上屋梁は柱間を横断するように掛けられ天秤梁は用いない構造になっており、非常に珍しい形を成しています。

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